世界大百科事典(旧版)内の初期定量記譜法の言及
【楽譜】より
…リガトゥラの形の組合せをみるだけでリズムを判読できるので,十分実用的であるが,モードが途中で変化したり同一音の反復などがあると,原則通りにはいかず,複雑なリズムの表記に対する要求が強くなるに従い,しだいに定量記譜法に取って代わられることになった。
[定量記譜法]
(1)初期定量記譜法 13世紀の中ごろになると,個々の音の持続の長さを,一つ一つの音符の形によって表示しようとする定量記譜法が試みられるようになる。その特徴は,ブレウィス(四角形の短符)とロンガ(符尾の付いた四角形の長符)の二つの基本符の関係を明確にしたことである。…
※「初期定量記譜法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」