世界大百科事典(旧版)内の利他行の言及
【大乗仏教】より
…また仏に絶対的に帰依し,かつ自己のうちに仏となりうる可能性(仏性)を認め,それを体現することを彼らは目ざした。そのためには〈般若(はんにや)の智慧〉と〈方便の慈悲〉とを兼ね備えることを目ざし,特に他人に対する善きはからい(利他行(りたぎよう))を第一の眼目と考えた。 このような大乗仏教運動は,のちに竜樹,無著(むぢやく),世親(せしん)らによって,その思想が組織され体系化された。…
※「利他行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」