制御文字（読み）セイギョモジ

制御文字の基本的な使い方

• コンピュータの通信プロトコルでは、メッセージの始まりと終わりを示すために制御文字が使用されます。
• テキストエディタで制御文字を表示すると、通常は非表示の文字が見えるようになります。
• プリンターにデータを送信する際に、改行やページ送りなどの指示を出すために制御文字が使われます。
• ASCIIコードには、印刷できる文字と制御文字の両方が含まれています。
• プログラムが制御文字を正しく処理しない場合、データが正しく表示されないことがあります。

制御文字の特定の用途

• シリアル通信では、データの同期を取るために特定の制御文字が使用されます。
• テキストファイルの改行を示すために、LFやCRといった制御文字が使われます。
• バイナリファイルの中には、データの区切りとして制御文字が含まれていることがあります。
• ネットワークプロトコルでは、パケットの始まりと終わりを示すために制御文字が使われることがあります。
• エスケープシーケンスは、端末に特定の動作を指示するために制御文字を含んでいます。

制御文字の問題と対策

• 文字化けの原因の一つに、誤った制御文字の処理が挙げられます。
• データベースに保存する前に、テキストから不要な制御文字を削除することが推奨されます。
• 正規表現を使って制御文字を検出し、適切に処理することができます。
• プログラムのデバッグ中に、隠れた制御文字が問題を引き起こすことがあります。
• セキュリティ上の理由から、未検証の入力データに含まれる制御文字をフィルタリングすることが重要です。

制御文字に関する標準と規格

• ISO/IEC 2022は、文字コードの切り替えを行うための制御文字を定義しています。
• Unicodeでは、バイトオーダーマーク（BOM）も一種の制御文字とされています。
• ANSI規格では、様々な制御文字が定義されており、これに基づいて通信が行われます。
• XMLやHTMLでは、エスケープシーケンスを用いて制御文字をエンコードすることができます。
• POSIX標準では、テキスト処理のための制御文字の使用が規定されています。