世界大百科事典(旧版)内の制海の言及
【海軍】より
…初期の海軍は水上に乗り出す小武装団にすぎなかったが,今日では,広く水上・水中を活動舞台とする直接の戦闘部隊(艦船,航空機,潜水艦,海兵隊など)のほか,その統率や管理,維持のための組織と施設(官庁,工廠(こうしよう),基地,防備隊,病院,学校など)が含まれる。海軍の使命は元来,国家が必要とする海洋を制して,海を自国のために利用し敵側に利用させないこと,いわゆる制海権の獲得を目標とし,艦艇中心の戦闘部隊として独自に発達してきた。A.T.マハンの《海上権力史論》(1890)で定着した海軍本来のこの使命は,第2次世界大戦後も基本的には変わっていない。…
※「制海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」