刷(摺)師(読み)すりし

世界大百科事典(旧版)内の刷(摺)師の言及

【浮世絵】より

…江戸時代に盛行した庶民的な絵画。江戸を中心に発達し,江戸絵ともいう。絵画様式の源流は遠く大和絵につながり,直接的には近世初期風俗画を母胎としている。町人の絵画として,武家の支持した漢画系の狩野派とは対立するが,様式の創造的な展開のために,その狩野派をはじめ土佐派,洋画派,写生画派など他派の絵画傾向を積極的に吸収消化し,総合していった。安価で良質な絵画を広く大衆の手に届けるために,表現形式としては木版画を主としたが,同時に肉筆画も制作し,肉筆画専門の浮世絵師もいた。…

【版画】より

…日本でも江戸時代の浮世絵版画においては,主題選択は大方は版元に優先権があったと思われるし,その絵画的処理についても,必ずしも画家が自主的にそのすべてを決定してはいない(版下画家というほうが理解しやすい)。細部における描写や彩色は彫師や刷師の微妙な協力を要した。したがって版画は版元,画家,彫師,刷師の緊密な共同制作であった。…

※「刷(摺)師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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