《前栽秘抄》(読み)せんざいひしょう

世界大百科事典(旧版)内の《前栽秘抄》の言及

【作庭記】より

…《作庭記》という題名は江戸時代からで,塙保己一(はなわほきいち)が集輯した《群書類従》に収録(第362巻)されて広く知られるようになった。最古の写本とされる金沢市の谷村家本(2巻,重要文化財)にも表題はなく,古くは《前栽秘抄(せんざいひしよう)》と呼ばれていた。関白藤原頼通の庶子で修理大夫(修理職(しゆりしき)の長官)となり,伏見の自邸が名園で知られた橘俊綱(たちばなのとしつな)(1028‐94)が,若年より頼通の邸宅高陽院(かやのいん)をはじめ,多くの貴族の作庭を見聞し,かつ自らの体験をもとに,当時の口伝等をまとめた記録より編集したものとされている。…

※「《前栽秘抄》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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