剣璽渡御の儀(読み)けんじとぎょのぎ

世界大百科事典(旧版)内の剣璽渡御の儀の言及

【践祚】より

…践祚と即位が未分離の時代の皇位継承の儀礼は,中臣の寿詞(よごと)奏上と忌部の神璽(しんじ)の鏡剣の奉上および即位の宣命の宣読をおもな内容とした。それが践祚と即位が分離してからは,即位の宣布と群臣の拝賀は即位礼に,中臣の寿詞奏上と忌部の鏡剣奉上は大嘗祭(だいじようさい)に移り,ついでその鏡剣奉上も廃絶して神鏡は内侍所に安置され,神璽の宝剣と鈴印等を新帝にたてまつる践祚譲位の儀が形成され,さらに剣璽渡御の儀が成立した。この儀は先帝と新帝の御在所が異なる場合は,近衛中将ないし少将2人が剣璽使となってこれを奉仕し,同殿の場合は,女官(典侍ないし掌侍)の手により直接たてまつるのを例とした。…

※「剣璽渡御の儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む