世界大百科事典(旧版)内の剪装本の言及
【拓本】より
…唐代になると拓本の実物が敦煌から発見され,フランスの国立図書館に所蔵されている唐の太宗の《温泉銘》は不完全ではあるが,終りに永徽4年(653)の墨書があり,この年よりも古いことが明らかで,世界最古の拓本といってよい。そのほかに欧陽詢の《化度寺邕禅師塔銘》(同じものの一部分がロンドンの大英博物館にある)と柳公権の《金剛般若波羅蜜経》があり,以上3点ともみな全拓本を1行ずつ切り離し適当な大きさにして横につないだ剪装(せんそう)本である。これに対して全拓本を整拓という。…
※「剪装本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」