副交感神経系

栄養・生化学辞典 「副交感神経系」の解説

副交感神経系

 交感神経系とともに自律神経系を構成する神経系

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の副交感神経系の言及

【自律神経系】より

…ラングリーJ.N.Langleyの命名(1905)による。交感神経系と副交感神経系の2系統が含まれるが,いずれの系統の場合も,脳と脊髄(すなわち中枢神経系)から遠ざかる向きに神経刺激を伝えるような遠心性要素と,その反対の向きに神経刺激を伝えるような求心性(または知覚性)要素とが存在するのであるが,求心性要素を自律神経からまったく除外することもあるので注意を要する。自律神経系は,全身の骨格筋ならびに皮膚に分布する体性神経系としばしば対比され,後者が目に見えるような身体動作もしくは随意運動に強く関与するため動物性神経系とも称されるのに対して,植物性神経系と称されることがある。…

【神経系】より

…自律神経節で節後ニューロンとシナプス結合する節前ニューロンが,アセチルコリンを化学伝達物質とするアセチルコリン作動性ニューロンであるのに対して,効果器に直接に連絡する節後ニューロンには,アセチルコリン作動性のものと,ノルアドレナリン作動性のものとがある。ノルアドレナリン作動性の節後ニューロンに連絡する系を交感神経系sympathetic nervous systemと呼び,アセチルコリン作動性の節後ニューロンに連絡する系を副交感神経系parasympathetic nervous systemという。ヒトの交感神経系の出力ニューロン(節前ニューロン)の細胞体は,胸髄と腰髄上部の主として側角(中間外側核)に集合している。…

※「副交感神経系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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