割れ目太鼓(読み)われめだいこ

世界大百科事典(旧版)内の割れ目太鼓の言及

【オセアニア】より


[楽器]
 大きな島の多いメラネシアでは比較的楽器の種類が多く,その一部がミクロネシアとポリネシアに流出・導入されたと推察されている。たとえば,オセアニアを代表するスリット・ドラム(割れ目太鼓)はミクロネシアを除いてほぼ全域で大小さまざまのものが分布しており,遠くへの信号発信具として(セピック川流域のガラム)あるいは舞踊伴奏のリズム楽器として(タヒチのトーエレ)活用されている。膜鳴楽器としての太鼓は,メラネシアとミクロネシア東部で筒形ないし砂時計形の片面太鼓を手でかかえて奏するのに対し,ポリネシアでは鍋形ないし筒形の片面締太鼓を床に立てて奏する違いが目立つ。…

【スリット・ドラム】より

…木の幹または丸太を,細い割れ目を残し内部を空洞にくりぬいた打楽器。割れ目太鼓と呼ばれる。表面には動物や魚,ワニ等の彫刻がほどこされている場合が多い。…

※「割れ目太鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android