世界大百科事典(旧版)内の劉延伯の言及
【元曲選】より
…しかし,戯曲ジャンルはほんらい上演されるたびに改ざんされ,ことに2~3世紀を経ている雑劇の場合,そのテキストの乱れははなはだしかった。みずから劇作家でもある編者は,私蔵する大量の脚本と,友人劉延伯が筆写した宮廷の御戯監秘蔵の脚本250編その他を合わせ,優秀作100編を選んで厳密に校訂し,音釈を加えて1616年に刊行した。特に,乱れがひどい歌詞部分については,元曲の実際にもとづいてみずから帰納した曲譜に照らして句格をととのえたり,押韻の整備を行い,そのほか役割名の統一などをもはかった。…
※「劉延伯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」