《労働と暦日》(読み)ろうどうとれきじつ

世界大百科事典(旧版)内の《労働と暦日》の言及

【アテネ】より

… 古代ギリシアにおける貴族支配は,しかしながら貴族と平民との身分差が小さいところに特色がある。この事実を示すのがボイオティア生れの詩人ヘシオドスの作品《労働と暦日(農と暦)》(前700ころ)であって,それによれば農民たちは貴族の政治的支配に服しながらも,社会的には土地および奴隷の所有者として,ほぼ対等の立場にあった。ヘシオドス自身が示すような平民による仮借ない貴族批判も,このような社会的状況のたまものであり,またそこにこそポリス民主政成立の歴史的前提があった。…

【農と暦】より

…前700年ころのギリシアの詩人ヘシオドスの作品。《労働と日々》《仕事と日々》《労働と暦日》などの訳題もある。詩型・措辞はホメロス叙事詩に酷似するが,内容は,人間が現実社会において踏み行うべき正義の道を,神話からのたとえ話や格言集をまじえつつ,農事暦の形を用いて語る教訓詩828行からなっている。…

※「《労働と暦日》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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