労働に応じた分配(読み)ろうどうにおうじたぶんぱい

世界大百科事典(旧版)内の労働に応じた分配の言及

【社会主義】より

…集権型の経済が企業の自主性を奪うことによって,勤労者の参加の余地をも失わせているとすれば,計画経済のタイプの問題は,たんなる経済の機能システムの問題にとどまらない広がりをもつ。
[労働に応じた分配]
 社会主義では,国民所得のうち,社会の成員の個人的消費(個人的消費フォンド)は,各人が社会に提供した労働に応じて分配される(能力に応じて働き,労働に応じて受け取る),というたてまえになっている。これは不労所得の廃止という意味では平等であるが,個人の労働給付能力の不平等と個々人の家族構成の違いのため,現実の所得(消費)の格差を解消することはできない。…

※「労働に応じた分配」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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