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勝小吉 かつ こきち

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

勝小吉 かつ-こきち

勝惟寅(かつ-これとら)

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

勝小吉

没年:嘉永3.9.4(1850.10.9)
生年:享和2(1802)
近世後期の旗本。幼名亀松。諱は維寅。左衛門太郎とも称した。代官などを勤めた男谷平蔵の3男で,7歳で勝家の名跡を継ぐ。勝家は家禄41石余の小身であるが,御目見以上の幕臣。無役(小普請)のため,16歳になると就職運動に励んだが,かなえられず,一生を市井の人として過ごす。天保9(1838)年37歳で家督を子の麟太郎(海舟)に譲って隠居し,夢酔と号した。42歳のとき,鶯谷に庵を結び,自らの自由奔放生き方をふりかえり,子孫への戒めとした『夢酔独言』を著した。飾り気のない口語文で綴られ,都市の遊民と化した江戸武士の生活・意識を知り得る書で,これをもとに子母沢寛は小説『おとこ鷹』『父子鷹』を書いた。

(松尾美恵子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典内の勝小吉の言及

【父子鷹】より

…1955年5月~56年8月,《読売新聞》に連載。生涯を小普請でおわった勝小吉はせめて息子の麟太郎(のちの海舟)だけでも世に出したいと考え,日夜心をくだく。その小吉の江戸っ子侍的な気質は麟太郎にも伝わっており,人間的交渉もまたそこに生まれる。…

【勝海舟】より

…幕末・明治の政治家。下級幕臣勝小吉の長男で通称麟太郎,名は義邦,海舟は号。幼少のころ将軍徳川家斉の孫初之丞の相手をつとめたが,その死によって微禄御家人の生活に戻り,島田虎之助について剣術をきわめ,ついで島田のすすめで蘭学により西洋兵学を身につけた。…

【喧嘩】より

…江戸時代から明治末ころまでは,少年,青年のレクリエーションとしてけんかをする風習があった。勝海舟の父の勝小吉は小身の旗本だったが,若者だったころ,たいくつだから隣町へ行ってけんかでもしてこようと,仲間とともに隣町へ行ったが,向こうが本気にして刀を抜いたので,けがでもさせてはたいへんだと思って,逃げて帰ったと《夢酔独言》に回想をのべている。 けんかをしたがる者をけんか売りという。…

【夢酔独言】より

…無頼の生涯を独特の語り口で叙したユニークな自伝。著者は勝左衛門太郎惟寅(俗称小吉,号夢酔,勝海舟の父親)。1843年(天保14)の自序がある。幕末の下級幕臣の生態が活写されていておもしろいが,本人および海舟生前は刊行されなかった。雑誌《旧幕府》連載で世に紹介され,改造社版《海舟全集》第9巻に収録されたが誤読が多く,その後の刊本も同じ誤りを踏襲している。自筆本は戸川氏蔵。【松浦 玲】…

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