勝手掛老中(読み)かってがかりろうじゅう

世界大百科事典(旧版)内の勝手掛老中の言及

【勝手掛】より

…職務は月番を務めるほか勘定所役人への申達,任免,彼らよりの上申を受け,主要なものの額の決定や点検にあたった。勝手掛老中は1680年(延宝8)堀田正俊に従来合議制をとっていた老中執務のうち財政と農政を分離専管させたのが最初。1712年(正徳2)中絶,17年(享保2)復活した。…

【松平乗邑】より

…1690年(元禄3)父乗春の遺領肥前唐津6万石を継ぎ,志摩鳥羽,伊勢亀山,山城淀と転じ,1723年(享保8)4月老中に任じ,5月下総佐倉城主となった。37年(元文2)6月勝手掛(かつてがかり)老中となり,勘定奉行神尾春央(かんおはるひで),勘定組頭堀江芳極(ただとう),代官上坂(うえさか)政形らと,有毛検見取法(ありげけみどりほう)による年貢増徴,関東流作場や秣場(まぐさば)などの開発と検地,公金貸付政策を実施し,幕府財政を再建した。その功績により45年(延享2)3月1万石加増された。…

【水野忠之】より

…兄忠盈(ただみつ)の後をうけ1699年(元禄12)遺領を継ぐ。1717年(享保2)徳川吉宗により老中に任ぜられ,22年5月勝手掛(かつてがかり)老中となって,年貢増徴,新田開発などの財政改革を行った。25年10月1万石加増で6万石となる。…

※「勝手掛老中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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