世界大百科事典(旧版)内の包形の言及
【折紙】より
…もっとも,アメリカの民族学者レグマンG.Legmanらの熱心な探索も行われているが,その発生の地が日本とされていることにはどこからも異論は起こっていない。折紙の本来の語義から熨斗(のし)や包形(つつみがた)も折紙に加えるなら時代は相当さかのぼれるが,遊戯的折紙の資料となると,江戸後期の寛政9年(1797)に初版の出た《千羽鶴折形》が現存する世界最古の資料である。これは折紙を代表する〈折鶴(おりづる)〉を,2羽から97羽まで計49種類にわたる連続形として,いずれも1枚の紙からつなぎ折りするための展開図と完成形によって,狂歌を添えて示したものであるが,その序文では折鶴はすでに衆知のものと記されている。…
※「包形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」