世界大百科事典(旧版)内の包蘭鉄道の言及
【内モンゴル自治区】より
…なお,主要工業都市としては,包頭,フフホト,赤峰,ハイラル,石炭工業の烏海などがあげられる。 交通面では京包鉄道(北京~包頭,1922年開通)のほかに,解放後,1958年に開通した包蘭鉄道(包頭~蘭州),1954年の開通で,モンゴルからロシアへとのびる集二鉄道(集寧~二連浩特)があり,そのほか,集通鉄道(集寧~通遼),京通鉄道(北京~通遼),浜洲鉄道(ハルビン(哈爾浜)~満洲里)などもある。自動車道路の建設もめざましく,今日では全長2万余kmとなり,また黄河など全長800余kmの可航水路もみられ,フフホトと国内や自治区内の主要都市を結ぶ航空路も発達している。…
【甘粛[省]】より
…黄河の蘭州上流にある劉家峡には,長さ840m,高さ147mのダムが建設され,1225MWの出力を有する大型水力発電所と上流へ65kmもひろがる大人造湖がある。 交通面では解放後の鉄道建設にめざましいものがあり,蘭州を中心にして,陝西,河南地方から遠く黄海の連雲港にまでのびる隴海鉄道,北西の新疆地方への蘭新鉄道,北は内モンゴルの包頭(パオトー)への包蘭鉄道,西の青海省西寧にのびる蘭青鉄道がみられ,1995年には蘭新鉄道の武威~ウルムチ間の複線化が完成した。また,自動車道路も蘭州を中心に放射状に発達して,他省の主要都市に通じている。…
【寧夏回族自治区】より
…こうした資源により解放後の工業化も著しく,製鉄,炭鉱機械,化学肥料,製紙,毛紡織,皮革それに黄河青銅峡の水力発電などがあり,伝統工芸品としてはじゅうたんや賀蘭地方の硯などがあげられる。交通面では甘粛省蘭州と内モンゴルの包頭(パオトー)を結ぶ包蘭鉄道が自治区の大動脈であるが,中衛地方などでは防砂柵や草木による砂丘固定など,線路への砂の侵入を防ぐ諸対策がなされている。そのほか解放後発展した自動車道路や,銀川と北京,蘭州などをつなぐ航空路,中衛から下流の黄河水運などがある。…
【蘭州】より
…しかし,解放後は中国西北の中心都市として急速な発展をみせ,面積も市制施行時の数十倍に拡大した。すなわち,まず交通面では,52年今日の隴海(ろうかい)鉄道(蘭州~連雲港)が天水からこの地まで開通し,さらにそれは62年新疆のウルムチ(烏魯木斉)までのびる蘭新鉄道となり,また,1958年内モンゴルの包頭(パオトー)と結ぶ包蘭鉄道,翌年青海省西寧への蘭青鉄道が完成したほか,ウルムチ,西寧,成都,西安,銀川など四方にのびる自動車道路,北京,上海その他の国内主要都市との航空路も開かれるなど,今日も重要な交通中心地である。 解放前は小規模な工業しかなかったが,解放後は黄河南岸旧市街の西に工業地域が建設され,玉門などの原油を基礎にした石油精製,石油化学,化学肥料,合成ゴムのほか,鉄鋼,機械製造,冶金,綿および毛紡織,製紙,皮革,食品などの総合的工業都市に変貌し,また,原子力施設もあるといわれるが,とくに化学工業は中国有数の規模をもっている。…
※「包蘭鉄道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」