世界大百科事典(旧版)内の化学シナプスの言及
【シナプス】より
…小胞中には化学伝達物質(神経伝達物質)が含まれていると考えられ,神経インパルスが終末部に到達すると化学伝達物質が放出され,これがシナプス後膜へと拡散し,この部分に含まれる受容体receptorと結合し,そこでの化学的開閉チャンネルを開き,それによってイオンが通過し,シナプス電位を発生する。これが化学シナプスchemical synapseとよばれるシナプスで,中枢神経系にみられるシナプスの多くはこの化学シナプスである。特殊な場合(電気魚やキンギョのマイスネル細胞など)では,シナプス前繊維の活動電流がシナプス後膜を流れて電位変化をひき起こす電気シナプスelectrical synapseとよばれるシナプスを形成する。…
【神経系】より
…ニューロン間の興奮伝達が行われる部位をシナプスsynapseという。シナプスには興奮伝達の様式の違いによって電気シナプスと化学シナプスが区別されているが,電気シナプスの例は少ない。哺乳類のシナプスは通常,化学シナプスであり,興奮伝達は化学物質(化学伝達物質chemical transmitter)を介して行われる。…
※「化学シナプス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」