世界大百科事典(旧版)内の化学量論的方程式の言及
【化学量論】より
…この考えは近代化学の創始者たちに引き継がれ,フランスのJ.L.プルーストによって〈定比例の法則〉(1799),イギリスのJ.ドルトンによって〈倍数比例の法則〉(1808),そしてフランスのJ.L.ゲイ・リュサックによって〈気体反応の法則〉(1808)が確立され,原子・分子の概念による近代化学の確立の基礎となった。現在,原子・分子を化学記号で表した化学反応式は化学反応に伴う各成分の量的変化の関係を明示するもので,化学量論的方程式とも呼ばれ,化学反応を取り扱う場合の基本的関係として使われている。また,さらに広く物質の種々の物理的性質と化学的組成および構造式との量的関係も詳細に調べられ,経験的法則として提出されるようになり,未知の性質の推定や理論的考察のための基礎的知見として利用されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」