世界大百科事典(旧版)内の北支那開発会社の言及
【拓殖会社】より
…日本の国内,海外で植民および開拓事業を営む会社。その大半が植民地での移民,開拓を目的に設立され,多くは法令にもとづく半官半民の国策会社であった。最も古い拓殖会社は,日露戦争後に設立された南満州鉄道株式会社(満鉄,1906)と東洋拓殖株式会社(東拓,1908)である。満鉄は交通・鉱工業を軸に,日本の満州(中国東北)経営に重要な役割を担い,東拓は朝鮮での植民地支配を目的に設立された。満州事変以降,日本の占領地域が満州,中国本土に拡大するに伴い,拓殖会社も増加した。…
【日中戦争】より
…1937年(昭和12)から45年までおもに中国大陸で戦われた日本と中国との全面戦争で,太平洋戦争が起こるとその一環となった。その結果,明治以来の日本の植民地帝国が崩壊したばかりでなく,東アジアの情勢も大きな変革をとげた。
[前史]
日本は1931年以来武力によって中国を大規模に侵食し,そこを足場に中国の独占をめざす政策を推し進めた。まず満州事変を起こして〈満州国〉をつくり東北4省を日本の支配下におき,ついで35年には長城線の南の華北5省を第2の〈満州国〉にしようと華北工作を開始した。…
※「北支那開発会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」