北西セム語派(読み)ほくせいせむごは

世界大百科事典(旧版)内の北西セム語派の言及

【セム語族】より

…(1)北東セム語派 メソポタミア地方を中心に出土した前24~後1世紀の楔形(くさびがた)文字で刻まれた資料によって知られるアッカド語がこれに属する。(2)北西セム語派 古代から大国の間に挟まれて紛争の絶えないシリア・パレスティナ地方を中心舞台とするだけに,セム語族中最も複雑な分布を示し,系統的にも未解決の問題を含む。カナン語群とアラム語群に分けられ,前者の最古の資料は1974‐75年シリアのテル・マルディフで発掘された大量の楔形文字板の一部に刻まれた,前3千年紀後半のエブラ語Eblaで,その内容は今後の研究に待つ。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」