世界大百科事典(旧版)内の《十三代要略》の言及
【年代記】より
…柳原本《年代記》は,朱雀天皇より円融天皇に至る間,欠脱もある残欠本ではあるが,《続群書類従》所収の《奈良年代記》の後に接続するもので,南都の寺院に関する事項に詳しく,藤原氏長者の記載に意を用いているので,興福寺の僧の手に成るものかと推測される。東京国立博物館および天理図書館に分蔵する《年代記》2巻は,村上天皇より崇徳天皇に至る14代の皇代記で,《続群書類従》には《十三代要略》の書名で収められている。東山文庫本《一代要記》4冊は,同書諸本の祖本で,首部その他を若干欠くが,神代より花園天皇までを収め,かつ歴代天皇を朱線でつないで,帝王系図の役割ももたせている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」