世界大百科事典(旧版)内の十事の非法の言及
【大衆部】より
…サンスクリットで,マハーサンギカMahāsaṅghikaといい,また,パーリ典籍の《ウパーサカジャナーランカーラ》には,マハーサンギヤMahāsaṅghiyaという名称で呼ばれている。仏教の開祖釈迦(前463‐前383ころ)の滅後100年ころ,北インドのバイシャーリーで〈十事の非法〉と呼ばれる事件がおきた。それは,旧来通り戒律を厳格に守るべきであると主張する長老たちと,例外を認めて戒律を少し緩やかに守ってもよいではないかとする進歩的な比丘(びく)たちとの対立であった。…
※「十事の非法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」