日本大百科全書(ニッポニカ) 「十王子物語」の意味・わかりやすい解説
十王子物語
じゅうおうじものがたり
インドの作家ダンディン(7世紀ごろ)作のサンスクリット伝記小説『ダシャクマーラチャリタ』の邦訳名。
[編集部]
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インドの作家ダンディン(7世紀ごろ)作のサンスクリット伝記小説『ダシャクマーラチャリタ』の邦訳名。
[編集部]
…生没年不詳。伝記は明らかでないが,散文の伝奇小説《ダシャクマーラチャリタDaśakumāracarita(十王子物語)》の作者として名高い。この物語は10人の貴公子たちの冒険奇談を主題とし,興味深い多くの挿話を含み,中世インドの社会状態を詳しく描写しているので,風俗小説とか悪党小説などとよばれている。…
※「十王子物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」