世界大百科事典(旧版)内の千垢離の言及
【願掛け】より
…普通は病気平癒,安産,縁結び,厄払い,商売繁盛など個人祈願がほとんどであるが,雨乞いや日和乞いなど村落生活が順調に営まれるように共同で祈願する形式もある。祈願の方法は願の種類によってさまざまであるが,百度参りや千度参りといって神社仏閣に日参したり,千垢離(ごり)・万垢離といっておおぜいで何度も水垢離をとるもの,米や塩など特定の食物を一定期間絶つことを神仏に誓うもの,毛髪や絵馬などを奉納するものなどがよくみられる。このほか,患部の形を木や石で作ったものや,穴あきの椀・ひしゃく・石などを奉納したり,ほうきやしゃくしなど神前の供物を借りてきて御礼には倍にして返すものがある。…
【垢離】より
…これが転じて,一般の人々が神仏に祈願するとき,心願が通じるように念じて,水を浴びる形態となった。千(せん)垢離とか万(まん)垢離というのは,数多く水を浴びれば,願がかなうものと考えられた呪術である。また寒垢離は1年間の寒の時期に限って,垢離をとると,もっとも効果があると考えられた行為である。…
※「千垢離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」