南匈奴(読み)みなみきょうど

世界大百科事典(旧版)内の南匈奴の言及

【匈奴】より

…彼もまた呼韓邪単于と号し,許されて長城内に移り住み,その諸部は後漢の雲中など諸部に分かれ住み,中国の守備に任じた。これを南匈奴と称し,モンゴリアにとどまった従来の匈奴を北匈奴と称した。 南匈奴には後漢より使匈奴中郎将以下の官吏が派遣され,その監視に当たったが,南単于の諸部族統治は存続した。…

【五胡十六国】より

…その結果,漢文化の匈奴社会への浸透が進むと,最初武力的に優勢であった匈奴側の民族的団結が緩み,単于(ぜんう)位をめぐる抗争が深まった。後漢初,匈奴は南北両勢力に分裂し,南匈奴は漢に帰降した。北匈奴は漢と南匈奴の連合軍に攻撃されて西方に移動し,その一部は黒海沿岸に出現して(フン族),ヨーロッパ民族大移動の原因となったといわれる。…

※「南匈奴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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