南北選(読み)なんぼくせん

世界大百科事典(旧版)内の南北選の言及

【回避制】より

…しかし時には老臣や勲臣を優遇させるために,わざと本籍地の地方官に任じて名誉を与えることもあったが,明・清時代には厳しい規制が行われた。とくに本籍回避については〈南北選〉と称し,教授,学正などの教官を別として,単に本籍地の州を避けるだけにとどまらず,北方人は南方に官となり,南方人は北方に官となるべきだとされた。したがって,その地方の民情風俗をよく知らぬ者が地方官に赴任することになり,弊害が大きかったようだ。…

※「南北選」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android