南極底層水(読み)なんきょくていそうすい

最新 地学事典 「南極底層水」の解説

なんきょくていそうすい
南極底層水

Antarctic Bottom Water

深層水のうち南極海域に起原をもつもので,主としてウェッデル海起原。AABW略称。海域の氷結によってつくられる低温で密度の大きい海水と南極周極域に達した北大西洋深層水混合で形成される。水温-0.9~1.7℃,塩分濃度34.64~34.72‰。大西洋インド洋を北上するほか,太平洋では西岸境界流としてトンガ-ケルマデック海溝に沿って北上し,サモア・パッセージを通過し,北太平洋に広がっている。酸素を多く含み,マンガン団塊分布堆積物の性質を決定する一つの要因となっている。

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参照項目:海洋大循環
参照項目:深層循環
参照項目:底層水

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 西村

世界大百科事典(旧版)内の南極底層水の言及

【南極海】より

…南極周辺では低温のため表層水も冷却され,結氷によって海水中の塩分が増え,密度が大きくなり大陸斜面に沿って海底へ沈む。これは南極底層水と呼ばれ,ウェッデル海をはじめとして,大陸周辺で生成されおもに大西洋の海底を北上し,インド洋,太平洋にも入る(海洋大循環)。南極海の東流する南極表層水は北向きの成分をもち,南極収束線で密度の小さい亜南極表層水と混合しつつその下に潜り込み,南極中層水を形成する。…

※「南極底層水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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