南蛮誓詞(読み)なんばんせいし

世界大百科事典(旧版)内の南蛮誓詞の言及

【転証文】より

…起源は1614年(慶長19)キリシタン総奉行大久保忠隣が京都で信者を俵責めにした際,〈いざころべ〉(《吉利支丹物語》)と棄教を強要して請人(うけにん)手形をとったのが始めといわれる。35年(寛永12)から京都や長崎などで〈南蛮誓詞〉または〈きりしたんしゅらめんと〉とよばれる転書物(かきもの)が徴収された。この書物は転宗者がデウスやサンタ・マリアに棄教を誓う形式をもち,偽装転宗者を挫折させる心理的効果をあげた。…

※「南蛮誓詞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android