世界大百科事典(旧版)内の単道開の言及
【断食】より
…同様に中国の仏教でも,不眠不臥をともなう激しい断食はむしろ例外で,修行僧は〈蔬食澗飲〉〈蔬素〉という表現にみられるように,主として精進を積むことが勧められた。《梁高僧伝》によると敦煌出身の単道開(ぜんどうかい)は,穀を断って栢(コノテガシワ)の実を食べ,栢の実がなければ松脂(まつやに)を服し,これが得られないときは細石子や生姜(しようが)や山椒(さんしよう)の類を食したという。 日本では,とくに平安朝以降,山間における非正統的な仏道修行者のあいだで,不眠不臥をともなう断食行がしだいに優勢になった。…
※「単道開」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」