世界大百科事典(旧版)内の厄神の宿の言及
【正月】より
…厄病よけに,歳神とともに厄神の御幣をまつったり,神職の配った厄神の御幣を大晦日に道の辻に送り出したりする土地もある。厄神の宿といって,大晦日の夕方,厄神を家に迎え,正月をすごさせる家も多い。歳神と厄神は正月の神の両面で,こうした新年の神祭には,陰陽道の知識を持つ民間宗教家の影響が大きい。…
【厄病神】より
…茨城県では12月8日に一つ目の厄神が来るので,目の多い目籠を竿につるして軒先に立ててこれを追い払う風習もある。また地方によっては〈厄神の宿〉などといって,大晦日から正月にかけて,厄病神を村境や辻から迎えて丁重にもてなし,奥座敷に年神と同じ膳を別に供えてまつったあと,再び送り出す習俗がある。厄病から免れるために,厄病神を歓待したものであろうか。…
※「厄神の宿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」