《原ハムレット》(読み)げんはむれっと

世界大百科事典(旧版)内の《原ハムレット》の言及

【キッド】より

…この劇は,悲嘆のあまり半狂乱に陥る主人公の心理描写に加えて,劇中いく度も現れて血の復讐を促す亡霊,誇張された朗誦体で語られる独白,といったローマのセネカの劇作の流れを汲むセンセーショナルな道具立てによって,この後,J.マーストンやC.ターナーらに受け継がれていく流血復讐悲劇の流行の端緒を開いた。シェークスピアの《ハムレット》はこの悲劇に構想の多くを負っていると考えられるが,ことによると,1580年代末に上演されて人気を博し,《ハムレット》の粉本となったとされるいわゆる《原ハムレット》の作者はキッドであるのかもしれない。【笹山 隆】。…

【ハムレット】より

…1601年ころ作,02年ころ初演。原話は北欧の民話で,12世紀のデンマークの史家サクソ・グラマティクスが書き記したものを基にしたフランス語の物語をシェークスピアが読んだ節はあるが,直接下敷きになったのは,1580年代末にロンドンで上演されて人気を呼んだ作者不詳の劇(《原ハムレット》と呼びならわされる。作者はT.キッドという説もある)であったと想像される。…

※「《原ハムレット》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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