原ヨーロッパ(読み)げんヨーロッパ

最新 地学事典 「原ヨーロッパ」の解説

げんヨーロッパ
原ヨーロッパ

独◆Ur-Europa

先カンブリア時代に造山運動を経験し,その後は安定地域として存続したヨーロッパ北部の地域を指すH.Stille(1924)の語。具体的には,エリアすなわちスコットランド北縁部の先カンブリア界によって示される古大陸と,バルト楯状地およびロシア台地フェノサルマチア)の先カンブリア楯状地を意味する。参考文献H.Stille(1924) Grundfragen der vergleichenden Tektonik

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関連語 山下

世界大百科事典(旧版)内の原ヨーロッパの言及

【バルト楯状地】より

…南東側は広大なロシア平坦地Russian platformとなり,先カンブリア時代の基盤岩の上を古生代以降の堆積岩層がひろくおおっている。ウラル山脈以西,カスピ海と黒海の北岸,カルパチ山脈北縁からポーランド中部を通ってバルト海に達するロシア平坦地とバルト楯状地の両者を含む広大な安定地域は,古くは原ヨーロッパUr‐Europaとよばれたヨーロッパ大陸の古い核で,この周囲に古生代以降の造山帯が付加され,現在のヨーロッパが形成されたといわれる。北ヨーロッパは第四紀の氷河で削られたため,岩石の新鮮な露頭が多く,フィンランドとスウェーデンには美しい赤色のラパキビ花コウ岩やミグマタイトが広く露出し,花コウ岩・片麻岩研究の発祥の地となった。…

※「原ヨーロッパ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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