世界大百科事典(旧版)内の原爆外交の言及
【マンハッタン計画】より
…つまり,科学者の国家動員が戦時だけでなく平時から常態化し,広く国家目的に科学を利用するための政策,すなわち科学政策の確立が戦後多くの国で叫ばれる契機となったことである。とくに戦後アメリカが行った原爆の独占的保有を最大限利用して進めた外交は,一般に原爆外交といわれ,アメリカの戦後世界での国際的地位を築くことになった。そのことは,現実化された軍事技術だけでなく,潜在的な科学,技術の研究開発能力が国際政治における交渉力に寄与するという今日の状況の遠因となっている。…
※「原爆外交」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」