世界大百科事典(旧版)内の厳武叔の言及
【厳実】より
…中国,元の武将。字は武叔。長清(山東省)の農家の出身。豪傑無頼の徒であった彼は金末,百戸に任命され民兵をひきいて,宋軍と呼応しつつモンゴル軍と戦ったが,1220年河北諸州30万戸をもってモンゴルのムハリ(木華黎)に降った。34年太宗オゴタイから東平路行軍万戸に任ぜられ,河北の四大〈漢人世侯〉の一人に数えられた。厳実の幕客からは多くの漢人が元朝に出仕した。子の厳忠済・厳忠範がひきついだが,フビライ以後軍閥としての勢力は次第に削減された。…
※「厳武叔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」