参加デモクラシー(読み)さんかでもくらしー

世界大百科事典(旧版)内の参加デモクラシーの言及

【地方分権】より

…つまり,市民の民主的権利の核心である自由権や抵抗権が希薄かつ行使不可能となり,逆に権力の操作が物資ばかりか精神にまで及ぶことになる。 1970年代に先進国で参加デモクラシーparticipatory democracyの要求が市民の間で顕著となったが,これは巨大な官僚機構を備えた中央政府への権力集中を上記の観点から批判し,市民が統御可能な政府構造を創出しようとするものである。現代における地方分権decentralizationは,素朴な地方自治への回帰ではなく,参加デモクラシーに基づき政治権力を分節化することを意味している。…

※「参加デモクラシー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android