世界大百科事典(旧版)内の双履硯の言及
【硯】より
…甘粛省の洮河緑石(とうがりよくせき),山東省の紅糸石,紫金石,河南省の方城石,江蘇省の雘村(かくそん)石,浙江省の温州石,湖北省の大沱(だいだ)石,湖南省の谷山(こくざん)石など著名な硯石約50種が知られている。また硯式(器形から見た硯の様式)が定着するのもこの時代で,太史硯,蘭亭硯,蓬萊硯をはじめ,双履(そうり)硯(硯面を左右に区切り,一対にした硯),両面硯,煖硯(硯の下に空処を設け炭火などであたためる)などが現れた。ことに端渓石は,変化に富む自然のままの姿に特徴があるので,それを利用した天然硯,子石硯が多く作られた。…
※「双履硯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」