反劇場論(読み)はんげきじょうろん

世界大百科事典(旧版)内の反劇場論の言及

【劇場】より

…【横山 正】
【人々にとって劇場とはいかなる場であったか】
 1758年,ジュネーブ生れの哲学者ジャン・ジャック・ルソーは,彼の故郷の町に大きな劇場を建てるように勧める友人のダランベールに対して,私たちが必要としているのは〈陰気な顔をした少数の人を閉じ込めておく暗い洞窟〉のような劇場ではありませんと,長い反論を書き送った。 この《ダランベールへの手紙》におけるルソーの反劇場論の基礎には,古代ギリシアの哲学者プラトンの反演劇論がある。プラトンは《国家》のなかで〈悲劇〉を批判して,それは人々の涙もろい部分に集中的に働きかけて,人間はもともと劣ったみじめな存在であるというまちがった観念になれさせてしまうと論じた。…

※「反劇場論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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