世界大百科事典(旧版)内の受難の花の言及
【トケイソウ(時計草)】より
… 観賞用として作られるものにはほかにベニバナトケイソウP.coccinea Aubl.,ムラサキフイリバトケイソウP.trifasciata Lem.などがある。【古里 和夫】
[名前の由来]
16世紀に南アメリカへ渡ったイエズス会士はこの花を見て,かつてアッシジのフランチェスコが夢に見たと伝えられる十字架上の花と信じ,〈受難の花〉(Passion=受難)と呼んだ。トケイソウの葉は槍,5本の葯はキリストが受けた五つの傷,巻きひげはむち,子房柱は十字架,3本の花柱は釘を,それぞれ象徴すると見たためである。…
※「受難の花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」