世界大百科事典(旧版)内の口唇腺の言及
【唾液腺】より
…小唾液腺は口腔全体にわたって分布しており,粘膜や筋組織内に米粒あるいはアズキ粒ぐらいの大きさの腺組織の集合体として存在し,それぞれ独立した管によって口腔内に開いている。存在する位置によって口唇腺,舌腺,頰腺,口蓋腺などと呼ばれる。耳下腺parotid glandは耳の前下方に広がる最大の唾液腺で,哺乳類にのみ知られる。…
【皮脂腺】より
…毛に付随してほとんど全身の皮膚に分布し,脂肪酸やコレステロールなどを含む脂肪様の物質(皮脂)を分泌し,毛や皮膚をうるおし,乾燥をふせいでいる。毛のない部位,例えば手のひらや足のうらにはないが,口唇,包皮,外陰,肛囲などでは毛をともなわない独立皮脂腺をつくっている(それぞれ口唇腺,包皮腺,外陰腺,肛門腺と呼ばれる)。腺体は真皮中にあり,形は胞状で,毛包(毛囊)を囲み,数個集まっている。…
※「口唇腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」