世界大百科事典(旧版)内の古大雪火山の言及
【大雪山】より
…洪積世後期に高根ヶ原,忠別岳(1963m),化雲(かうん)岳(1954m),黄金ヶ原,沼の原などの溶結凝灰岩や溶岩からなる台地が形成され,続いて安山岩質溶岩の噴出により,愛別岳(2112m),比布(ぴつぷ)岳(2206m),黒岳(1984m),烏帽子岳(2072m),赤岳(2078m),やや遅れて凌雲岳(2125m),北鎮(ほくちん)岳(2244m),白雲岳(2230m)などが形成された。これらの火山群は古大雪火山と呼ばれており,南西に大きく開いて,馬蹄形に配置していることから,台地形成後に生じた大きな陥没カルデラの外壁に沿って噴出したものと考えられている。洪積世末に直径2kmの御鉢平(おはちだいら)の陥没カルデラが生じ,沖積世に入り旭岳が形成された。…
※「古大雪火山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」