世界大百科事典(旧版)内の古学神道の言及
【垂加神道】より
… 73年(延宝1)以後闇斎は京都に住み,儒学の思想を集成した《文会筆録》と神道の思想を集成した《中臣祓風水草》《神代巻風葉集》の著述に力を注ぎ,中国の道としての儒教,日本の道としての神道をそれぞれ混交せずに,その思想を文献に即して究明しようとする努力を続けた。垂加神道は神儒合一思想の産物ではなく,道の発現としての儒教と神道をそれぞれ独自に究明することにより神道の本質を闡明(せんめい)したところに従来の吉田,吉川,伊勢,度会などの先在神道と異なる独自性があり,これが近世後半の古学神道に対しても大きな思想的影響を及ぼした。【平 重道】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」