古市(読み)ふるいち

世界大百科事典(旧版)内の古市の言及

【伊勢[市]】より

伊勢参りは平安時代に始まり近世を通じて盛んで,とくに何度か流行したお蔭参りでは広く各地から多くの民衆が殺到した。南東の内宮(皇大神宮)には宇治郷,5km北西の外宮(豊受大神宮)には山田郷の鳥居前町が,その中間の古市には歓楽街がそれぞれ発達した。また神領として自治制がしかれ,江戸時代には山田奉行が置かれた。…

【白子】より

…1107年(嘉承2)12月の摂関家政所下文に〈白子浜〉の名が見える。平安時代には古市ともいわれ,伊勢平氏の水軍〈白児(しろこ)党〉発祥の地とされる。1582年(天正10)本能寺の変の直後,徳川家康が伊賀越の難をのがれて,ここから三河(愛知県)に脱出した地点である。…

【遊郭(遊廓)】より

…したがってこれ以外はすべて非公認ということになるが,なかには小遊郭をしのぐ大規模な遊里もあった。例えば,伊勢参詣人を対象に古い歴史をもつ伊勢の古市(ふるいち)は茶屋町として,東海道の品川宿は形式上は飯盛旅籠(めしもりはたご)屋(飯盛女)として営業を認められていたものである。 各地によって多様な構図をもつ遊郭の基本的な設計は,上記のように周囲を溝や塀で囲み,大門(おおもん)(出入口)のみによる通行とした(裏門はあっても非常用である)。…

※「古市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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