世界大百科事典(旧版)内の古環境の言及
【示相化石】より
…たとえば熱帯から亜熱帯にかけて現生する造礁サンゴは,冬季の表層水温が18℃を下回ることのない温暖な海域で,しかも水深がほぼ50m以浅という透明度の高い浅海部に限って生息し,サンゴ礁を形成している。このような狭環境性stenokousのために,サンゴ礁の化石が産出することによって,これらを含む地層が堆積した古環境が温暖な浅海であり,そのような海域がどのように広がっていたかが推定される。このように狭環境性の古生物ほど,その化石により古環境を細かく限定することができる。…
※「古環境」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」