世界大百科事典(旧版)内の司法精神鑑定の言及
【精神鑑定】より
…日本では現在,精神科医の行う鑑定には,刑法および民法にもとづく責任能力,行為能力,証言能力を鑑定するいわゆる司法精神鑑定(司法鑑定)と,精神保健福祉法にもとづく措置入院の要否の判定とがあり,精神鑑定というと一般には前者を指している。措置入院の要否の判定では,本人が精神障害者であってみずからを傷つけるか,他人に危害を与えるおそれがあるかどうかの判定(そのおそれがあることを2名以上の精神保健指定医が認めれば措置入院となる)が主であるのに対し,司法精神鑑定は,裁判所や検察官が被告人や被疑者の犯行時の精神状態の判断や,訴訟関係者の行為能力や証言能力の判断を求めて精神科医に鑑定を依頼し,その結果を資料とするものである。…
※「司法精神鑑定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」