合羽と剣の劇(読み)かっぱとつるぎのげき

世界大百科事典(旧版)内の合羽と剣の劇の言及

【スペイン演劇】より

…悲劇的なものと喜劇的なものを混交させ,民衆の嗜好を尊び,わかりやすさを第一とした。特に〈合羽と剣の劇〉と呼ばれる風俗恋愛劇をつくり出した。このローペ・デ・ベガに従って名声を得た作家にギリェン・デ・カストロGuillén de Castro(1569‐1631),ベレス・デ・ゲバラ,ルイス・デ・アラルコン,ティルソ・デ・モリーナなどがいる。…

【ベガ】より

…歴史や伝説,民衆詩などに題材を求めた作品に傑作が多く,《フエンテ・オベフーナ》《ペリバーネエスとオカーニャの騎士団長》《オルメドの騎士》《国王こそは無二の判官》などがその代表的作品である。また,必ず大団円で終わる風俗恋愛劇〈合羽と剣の劇comedias de capa y espada〉をつくり出したのも彼である。彼には,カルデロンのような完成度の高さはないし,また,ティルソのような心理描写もない。…

※「合羽と剣の劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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