吉野造(読み)よしのづくり

世界大百科事典(旧版)内の吉野造の言及

【奈良[県]】より

…雨の多い南半部では,吉野川上流に津風呂ダム(1962完成),大迫ダム(1973完成)をつくって貯水し,灌漑期に導水トンネル(1956完成)を通して奈良盆地へ引水する吉野川分水事業が進められ,1984年までに奈良盆地のほぼ全域に灌漑用水がゆきわたるようになった。また民家の様式においても対照的で,奈良盆地では草屋根の両切妻を白壁のしっくいで塗りかため,冬の乾燥期の火災防止の意図がみられる大和棟が特徴的であったのに対し,吉野山地では急な傾斜面に石垣を築き,表からは1階,裏からは2階,3階とみえるような吉野造が特徴的である。北と南の対照はさらに奈良盆地を中心とする農業地域と吉野山地の林業地域,人口の過密と過疎,交通網の整備と未整備などの点においても指摘することができる。…

【吉野[町]】より

…上市より上流にある国栖(くず)は,古くから吉野和紙(奈良紙)の生産で有名。また傾斜地に特有の吉野造(表は1階建てであるが,裏は2階建て)の民家様式も知られる。記紀や《万葉集》をはじめ,多くの歴史上の事跡や文学の舞台となった地であり,宮滝遺跡(史),吉野宮,吉野山の金峯山(きんぷせん)寺吉野水分(みくまり)神社,後醍醐天皇塔尾(とうのお)陵など史跡や古社寺が集中する。…

※「吉野造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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