世界大百科事典(旧版)内の名物図会の言及
【日本山海名産図会】より
…本書全体を貫く明確な編集意図は見当たらず,各地の珍しい物産をアトランダムに収録しているが,その中には現代にもなお名声を伝えているものが多い。江戸時代には大坂を中心にして全国的規模での商品流通の展開をみるが,それを背景にして商人層をはじめ諸階層の間では日本各地の物産への関心が高まり,物産家が歓迎されて〈名物図会〉類の刊行となった。本書のほかに《日本山海名物図会》(平瀬徹斎著,1754刊),《五畿内産物図会》(如水亭大原東野編,1813刊)などの類書が著名である。…
※「名物図会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」