《名誉の剣》(読み)めいよのつるぎ

世界大百科事典(旧版)内の《名誉の剣》の言及

【ウォー】より

…戦後直ちに出版した《ブライズヘッド再び》(1945)は,戦前の名家の生活を郷愁をもって描き,アメリカでベストセラーとなった。この後もアメリカの葬式産業を風刺した《囁きの霊園》(1948),ウォー自身をパロディ化した《ピンフォールドの試錬》(1957)などを発表しているが,イギリスの伝統主義者の戦争中の活躍とその理想の現代への降伏を描いた三部作《名誉の剣》(〈戦士〉1952,〈紳士で士官〉1955,〈無条件降伏〉1961)が戦後最大の収穫である。ウォーの作風は初期は風刺喜劇的なもの,後期は風刺と伝統賛美が目立つが,その底に一貫しているのは,気取りとも見られかねない文化的教養からくる強烈な現代嫌悪ときわめて優れた文章力である。…

※「《名誉の剣》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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