世界大百科事典(旧版)内の含銅シルミンの言及
【アルミニウム合金】より
…(d)Al‐Si‐Mg系合金(AC4A,AC4C)は,鋳造性のよいシルミンにMgを添加し,熱処理によるMg2Siの析出硬化を利用して強度を高めたもので,γシルミンとも呼ばれる。Al‐Si‐Cu系合金(AC4B)は,γシルミンのMgのかわりにCuを添加し,熱処理による硬化性を与えたもので,含銅シルミンとも呼ばれる。γシルミンのほうがCuを含まないので耐食性がよい。…
【シルミン】より
…これは強度はさほど高くないが,鋳造性がよい。このシルミンのケイ素を減らしてマグネシウムを加え,熱処理により析出硬化させて強さを高めるγ‐シルミン,マグネシウムの代りに銅を加える含銅シルミンなどの種類がある。シルミンの鋳造では鋳込み直前にナトリウムなどを加えることにより,鋳造組織を微細化し鋳物の性質を改善する改良処理が行われている。…
※「含銅シルミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」